ドイツでは、音楽ホールやスタジオといった特別な場所だけではなく、人々の生活空間においても「快適な音響づくり」の基準が設けられています。
例えば幼稚園の教室や病院のホールや部屋、診察室などのように、一見音響設計は必要ないと思われるような一般的な生活環境にこそ、音環境の整備が必要と考えられているのです。
日本にも JIS(日本産業規格)がありますが、音響に関する項目はありません。
近代的なビルが建ち並ぶ都心では、残響音が多く、商業施設にしても、特別な空間以外は音の波長は整えられていません。
気がつかないうちにこれらの騒音は私たちの日常に入り込み、聴覚からストレスを受け続けている環境なのです。
海外の実情、日本国内における音環境への意識の低さを痛感し、改めて「一般の建築事務所では対応しきれない付加価値のある音響設計のサービスを、私達の責務として広めていきたい」との思いを強くしています。
まだまだ発展途上な会社ですが、「快適な音環境づくり」は、今後ますます広く世の中に認知されていくと思っています。